公開日 2023年11月06日
更新日 2024年01月16日
地域安全活動ってなんですか?
よく新聞等で「地域安全協(議)会の総会開催」との記事を見ますが、これはどんな団体なんですか。
地域安全協会員による一人暮らしの高齢者宅の巡回訪問地域安全協(議)会は「地域安全活動」を推進する中核組織として県下の各地区(14警察署・3分庁舎 の合計14地区)に設けられているものです。地域安全協(議)会は、各管内の防犯団体やボランティア団体、それに町内会や自治会などの住民組織、市町村や 警察などの行政機関など地域安全活動に関係する機関、団体、個人等で構成されており(地区により構成は少しずつ異なります)それぞれの管内で真に安全で住 みよい地域を築きあげるための「地域安全活動」の推進母体としての役割を担っています。会長は各管内の市町村長さんにつとめてもらっております。
そもそも「地域安全活動」って何ですか。漠然としてよく分からないのですが。
誘拐防止教室以前は、「防犯活動」という表現を使うことが多かったのですが、最近は、防犯活動を含めた広い意味での「地域安全活動」という表現を使うよう になってきました。この理由は、「防犯活動」とは、いわゆる犯罪を未然に防止する活動という意味ですが、県民の皆さんが日常不安に感じていることは、犯罪 に限らず災害や事故など様々なものがあるわけです。そこで、”安全で住みよい地域社会を実現するため、犯罪の未然防止に加え、市民生活に危険を及ぼす災害 や事故などの未然防止活動、さらには被害の拡大防止や早期回復などを含めた活動を言い表す言葉として、「地域安全活動」という表現を使うようになったので す。
もう少し具体的に教えてほしいのですが・・・。
地域安全活動は、警察による地域安全活動、地域住民による自主活動及び警察や自治体による住民の自主活動に対する支援という3つの形態に分けられると思います。
簡単に説明しますと・・・
警察による地域安全活動としては
県民の皆さんが安心して暮らせるように、交番や駐在所などの警察官が行う徒歩やパトカーによる昼夜のパトロール、一人暮らしのお年寄りの家などへの訪問活動、困り事・暴力・少年相談などの各種相談活動あるいは薬物乱用防止や交通安全教室などの各種の講習会の開催、これらを集中的に行う地域安全運動などを行っています。
地域住民による自主活動については
地域住民による自主的な地域安全活動を推進したり支援する組織として、県単位では高知県防犯協会があります。そして、県下の各地区ごとに先ほど説明した地域安全協会又は地域安全協議会があって、各種の地域安全活動を行っています。
具体的には、県民の皆さんの安全情報紙として配布している「地域安全ニュース」の発行、犯罪や災害等危険箇所の点検、地域住民の意見要望の把握や警察・自治体との連絡その他いろいろの活動を行っています。
警察や自治体による支援
このような自主活動に対し、県や各市町村は助成を行っていますし、警察も犯罪の発生状況などの情報を提供したり、助言を行うなど積極的な支援を行っています。例えば、郵便局、警察署、自治体、タクシー会社の間で「地域安全協定」を締結し、各機関が連携して、高齢者の交通事故防止などに取り組んでいます。
新聞の人物紹介で「地域安全アドバイザー」が紹介されていましたが、県下にどれくらいいるのですか。また、どんな仕事をしているのですか。
「地域安全アドバイザー」は、地域安全協(議)会の職員で、県下16地区すべてに現在16名います。
地域安全アドバイザーの方は、
- 地域安全アドバイザーによる安全教室担当地区の地域安全活動の企画
- 地域安全ニュースの発行
- 地域安全に関する講習や教室への参加
- 一人暮らしのお年寄りの家などへの訪問活動
- 関係協力団体等との連携
等の仕事をしています。