公開日 2023年11月06日
更新日 2025年01月20日
高齢者の交通事故の状況(令和2年~令和6年)
交通事故の発生状況(高齢者事故の構成率)
死亡事故の発生状況(高齢事故死者の構成率)
全死者の中で、高齢者が占める割合は前年の47.8%より23.6%増の71.4%(全国平均56.8%)でした。
高齢者(65歳以上)の死亡事故の特徴(令和6年中)
四輪車(特殊車含む)運転中、歩行中の事故が最多
高齢事故死者15人のうち、四輪車運転中と歩行中の死者がいずれも7人と最多となっています。
ほか1人は自転車乗車中の事故で亡くなっています。
四輪車(特殊車含む)運転中の事故の特徴
四輪運転中の高齢事故死者は7人で、その全てが道路外へ転落するなどの単独の自損事故となっています。

歩行中の事故の特徴
歩行中の高齢事故死者7人で、うち6人が道路横断中の事故となっています
高齢者のみなさんへ
自宅近くなど、身近な場所で交通事故の被害に遭う事例が多くなっています。「いつも通る道」だからと油断せず、外出したときは、信号等の交通ルールを守るとともに、車の動きには十分注意してください。特に、道路を横断するときは、車が来ていないことを確かめてから横断を開始し、横断の途中にも左右の安全確認をしてください。

また、
- 車の直前・直後からの横断
- 道路での斜め横断
- 歩行者横断禁止場所での横断
は大変危険ですので、決してしないでください。
なお、早朝や夕方の薄暗い時間帯は、事故の発生が多くなります。外出する時は、明るい色の服装を着用するほか、反射材やLEDライト等を身に付けるようにしましょう。

一般ドライバーのみなさんへ
人間は、加齢に伴い走行してくる車やバイクの速度・距離感の判断ができにくくなります。

ドライバーの方は、歩行者横断禁止の道路や横断歩道の無い道路であっても、横断する高齢者がいるかもしれないと考え、高齢の歩行者や自転車利用者を見かけたら、スピードを落とし、その動きに十分注意してください。

高齢ドライバーのみなさんへ
個人差はありますが、加齢とともに身体機能が衰え、視力・聴力・運動能力等が低下し、車を運転する際に十分な操作ができない場合があります。
速度は控えめに、車間距離を十分にとり、体調が優れないときは、運転を控えるようにしましょう。
また、加齢に伴う身体機能の低下等のため運転に不安を感じるようになった方は、交通事故を起こす前に、運転免許証の自主返納をご検討してください。
運転免許証の自主返納をされた方に様々な支援を行っています。
詳細については、高知県警察ホームページ「こうちのまもり」の「運転免許証の自主返納支援」(下記URL)を参照としてください。