生活安全

公開日 2023年11月11日

更新日 2024年01月28日

【少年警察の仕事】

生活安全部での仕事

 現在は、警察本部において少年非行防止に関する総合的な企画や調査、少年非行統計等を担う仕事をしています。
 警察本部生活安全部少年女性安全対策課にある少年サポートセンターというところで、少年の立ち直り支援を主とする活動をしていました。ここでは、警察官や少年補導職員、スクールサポーターのほか、関係機関から派遣された教員や児童福祉司、児童心理司とともに非行や不良行為を繰り返す少年とその家族と継続的に面接を行いました。また、面接だけでなく、学習支援、食育支援、卓球等のレクリエーションや漁業などの体験活動をすることで、少年たちの自己肯定感を高める再非行防止対策などに取り組んでいました。

警察官としてのやりがい

 少年警察の仕事は、「注意」「叱る」といったイメージが強いかもしれません。しかし、生活安全部では、少年の話を聞き、少年とともに問題行動や短所と向き合うことも 大切にしています。それは、少年自身を変えることの必要性を感じてもらわなくては、 同じことの繰り返しとなるからです。
 少年らと継続して関わることで、問題行動がなくなり少年サポートセンターを卒業した少年もいれば、中には更なる問題行動を繰り返し、支援を中断せざるを得なかったケースもあります。様々な思いがありますが、少年たちが成功体験を増やし、自信をつけ、一歩踏み出すことができた姿を見たときには、自分のことのように嬉しくなりました。
 また、いろんな困難を抱える少年たちと関わったことで、警察官としてだけでなく、養育者として考えさせられる場面も多々あり、母親としても成長することができたように思います。

家庭との両立

 昨年の5月に2年の育児休暇から職場復帰してからは、保育園への送迎や小学生の娘の宿題のフォロー、家事などに慌てふためく日々です。しかし、現在の仕事では多忙時期などが把握できるため、調整・計画しながら取り組むことができています。
 また、突然のこどもの体調不良や休校などで、急遽休みを取らざるを得ないときがありますが、自分の業務をフォローして下さっている上司等のおかげで、仕事と家庭の両立ができています。そして私だけでなく、同じ警察官で刑事部門に所属する夫も事件捜査等に影響のない範囲でワークライフバランスに取り組める環境であり、ときには夫婦交代で子どもの看護や残業をすることもできています。いろんな面での職場の配慮に感謝しながら、自分でできる業務に精いっぱい取り組む日々です。

キャラ-生安あやめさん  [少年女性安全対策課・女性警察官による投稿]

 

 

 

【許認可等事務の仕事】

1 生活安全部の仕事内容

    生活安全部は、SNSやインターネットを利用したサイバー犯罪等の事件捜査、DV・ストーカーや児童虐待事案への対応、特殊詐欺防止活動、猟銃を所持するための公安委員会許可等の事務を行っている部署で、女性や子どもに関する事案への対応など、女性の特性を生かせる業務が多いため、女性警察官や女性職員が比較的多いところです。

    私は、そこで許可等の事務に携わっています。

2 許可等事務について

  許可等事務では、風俗営業店の申請や猟銃等所持許可の申請を受理して必要な確認や手続きをしたりしていますが、小規模署での勤務の場合は、許可等の事務以外にも防犯活動や事件捜査に関わることも多いです。
    許可等の事務は、申請書の受理に始まり、その後の法令の確認や各人への対応など、多岐にわたります。
    例えば、私が取り扱ったもののなかには、猟銃を所持する許可を受けている高齢の方からの相談がありました。
 この相談者自身は、今後も継続して猟銃を持ちたいということでしたが、高齢で身体的機能も低下しており、家族の方も猟銃を持つことを非常に心配されていました。

 最終的には、本人が自主的に許可を返納したのですが、猟銃所持者の家族からは「本人を家族が説得するのは難しかった。警察官が話してくれたので助かった。」と感謝されました。
    この件は、上司にも方向性を相談の上で、聞き方や説明の仕方については、これでよいのだろうかと迷いながら行ったことですが、結果的にこの方自身や周囲の者の安全や安心のため役に立てたと分かり、苦労して考えたことは無駄ではなかったと思えたことでした。

3 女性の活躍の場について

   許可等の事務は、男性・女性、年齢が若年かどうかの別等が関係ない仕事だと思います。女性は向いているという声も聞きますので、相手とのやりとりや事務処理の中で、柔らかな雰囲気があったり細やかな配慮がされていたり、知らず知らずのうちに女性の特性が生かされているのかも知れません。
    県警の制度としても、時代に合わせて、女性が仕事と子育ての両立のために活用できる早出遅出勤務や深夜勤務の制限等の制度が整えられています。
    実際に許可等の事務の担当者には女性が増えてきていて、子育てしながら頑張っている担当者もいます。
    これからも相手方には分かりやすい法令の説明や説得等を考えながら対応することに取組んでいきたいと思います。   

     キャラ-生安あやめさん [女性警察官による投稿]

 

【少年補導職員の仕事】

仕事内容

 私は、少年補導職員として勤務しています。

 仕事内容は、少年や保護者との面接、相談対応、支援活動、学校等における非行防止や犯罪被害に関する教室の実施、少年警察ボランティア等と協力した少年健全育成事業の実施、街頭補導や児童虐待への対応等です。

 少年補導員は比較的女性の多い職種です。

 女性にとって、子育てや介護等、仕事と家庭の両立は、大きな課題であると思います。

 高知県警察では、女性職員の出産、育児、介護等に関する支援制度も整っており、各種制度を活用しながら、仕事と家庭の両立を図っています。

 

仕事をする上で大切にしていること

 私が新任の頃に、「『補導』の『補』は『捕まえる(つかまえる)』ではなく『補う(おぎなう)』である。補導とは、『補い導く(おぎないみちびく)』ということである」と教えていただいたことがありました。

 少年補導員として仕事をする中で大切にしていきたい言葉です。

 また、「連携」も大切です。

 少年補導員の仕事は、職場内での警察官等他職種の職員や関係機関との連携が欠かせませんので、日頃から、良好な関係が築けるよう心がけています。

 

やりがい

 仕事柄、大変な思いをしている少年に出会いますが、少年補導職員として、自分にできることは何かを自問しながら、そのような少年の一助となれるよう数少ない職種であるということにやりがいを感じています。

 

 [少年補導職員による投稿]  

 

 

 

 

【生活安全部門の仕事】

〇 仕事の内容

 生活安全部は、「安全で安心して暮らせるまちづくり」を支えるため、女性警察官を含め、女性職員の割合が多い部門の一つです。
 特に、少年犯罪、SNS等を利用した児童買春・児童ポルノ事案、ネット詐欺等のサイバー犯罪のほか、子どもや女性を狙った声掛け・つきまとい事案、児童虐待、DV(家庭内暴力)、ストーカー事案への対応、少年非行防止や立ち直り支援・居場所づくり活動など「女性の特性を生かせる」業務が、数多くあります。

ストーカー ☆SNSポスター

☆ミレー

1つのアイデアが大きな犯罪抑止効果に…!!
   犯罪抑止の企画を担当していた巡査長時代、「特殊詐欺の手口を、とにかく多くの人に知ってもらい、被害を1件でも減らしたい!」との思いで、県内で有名なお菓子「ミレービスケット」の製造会社に協力を依頼しました。
         「振り込め詐欺をやぶレー
   ダジャレ混じりの防犯標語、ちょっとユニークで、インパクトのある広報をめざし試行錯誤の日々でした。
   警察と企業が一体となって作り上げたビスケットは、若い世代からおじいちゃん・おばあちゃんへのプレゼントとしても広がり、特殊詐欺被害の抑止にもつながりました。
 今年、警部補に昇任し、再び同じ企画担当へ。今後も、地域の安全と特殊詐欺ゼロをめざし、趣向を凝らした広報啓発に努めます!

 〇 仕事をする上で大切にしていること

    男性職員に体力や腕力ではかなわないこともありますが、不安や恐怖を抱いている被害者の心に寄り添い、女性ならではの柔らかな雰囲気で対応したり、男性だと頑なに拒否されることでも、ソフトな言葉遣いで接することで協力が得られたり、捜査や事案対応の過程で、「母親の勘」、「女性の勘」みたいなものが働いて、相手の細かい仕草を女性目線で見ていると不自然さに気づくことがあるなど、「女性ならではの特性」を少しでも仕事に生かせるよう日々心がけています。

〇 やりがい

 男性、女性に限ったことではありませんが、仕事に携わる上で、相手の気持ちに寄り添うことの難しさを日々痛感します。
   「あんたなんかに、私の気持ちなんて、分からんろう」
   「あの人は、本当はすごく優しい人ながやき」
 私達警察職員が関わる少年、少女、当事者の方は、それぞれ複雑な環境や事情を抱えており、その言葉や頑な表情の裏には、寂しさや辛さ等色々な思いが隠れています。
 その思い全てを本当に理解することは難しいと思いますが、心の声に耳を傾け、その気持ちに寄り添いながら、私達女性職員も一緒になって「何とかしたい」という思いを伝え続け、その思いが通じた時、「やりがい」に変わるのだと思います。

キャラ-生安

皆さんも、「高知家の安全と安心」を私達と一緒に守りませんか!
※  「40代・女性警察官」「40代・女性警察職員」
   「30代・女性警察官」による投稿

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